Column
コラム
朝の情報番組で「コンビニおにぎりの価格が高騰して、自分で作る人が増えている」と話題をみました。
おにぎり1つで300円近くするものも目立ってきました。
そこで最近では“おにぎりメーカー”や“おにぎりラップ”など、手づくりをサポートするアイテムの販売が好調だそうです。
確かに、買うより作った方が安いです。手間もそれほどかかりません。
それだけではありません。
おにぎりを自分で作ると、「栄養バランスを自分でデザインできる」メリットがあります。
今日はフィットネスを意識したおにぎりを紹介します。
■ コンビニおにぎりのPFCバランス
一般的なコンビニおにぎりは、
カロリー:約170〜250kcal
たんぱく質:3〜6g
脂質:1〜10g
炭水化物:35〜45g
となり、ほとんど炭水化物となります。
体づくりやダイエットの観点から見るとたんぱく質が少ないので、これだけでお腹一杯にしては不健康。
■ 自分で作れば、体づくり仕様にできる
おにぎりの主役はご飯ですが、「具材」と「分量」を少し工夫するだけで、PFCバランスは一気に変わります。
例えば、ご飯120g(たんぱく質:3g、炭水化物:45g)に焼き鮭40g(たんぱく質8g)を入れると、たんぱく質 11gとなり、
PFC比は、217になります。
さらに、ご飯の一部または全てを玄米に変えると、食物繊維やミネラルが増え、GI値はさがり、血糖値が上がりずらく腹持ち良くなります。 ※白米GI値:80前後、玄米GI値:55
おにぎり全体のPFCは具材の比率次第ですが、具の量を思い切り増やした「理想のマイおにぎり」も自分で作れば思いのまま。
■ 私のオススメ高たんぱくおにぎり
① ツナ
ツナの油をしっかり切り、マヨネーズの代わりにギリシャヨーグルトとグレープシードオイル(オリーブオイル)、
塩・胡椒で和えます。 ギリシャヨーグルトを「裏ごしカッテージチーズ」にしても合います。
➡玄米150gにツナ90g、オイコス15gで作ると、PFCは理想的な 316 となります
② 焼き鮭
定番の王道。鮭を贅沢に切り身の半分(50~60g)使うと高たんぱくに。良質な脂質もとれます。
大葉を加えても美味しいです。
➡私は、PFCが 316 となるように具の量を決めています
③ ささみ×梅×大葉
ささみはほぐして、梅肉の酸味で鶏も食べやすく、大葉でさっぱり。脂質はほぼゼロ。
■ コンビニおにぎりに多い添加物と体への影響
いつでもどこでも買えるコンビニおにぎりは便利ですが、数日間の賞味期限を保つために、さまざまな添加物が使われています。
主には:
・調味料(アミノ酸等) … 旨味を強めるため
・pH調整剤・グリシン … 菌の繁殖や変色を防ぐ
・増粘多糖類・加工デンプン … 形崩れ防止・食感の維持
・乳化剤・炊飯油 … ご飯をツヤよく、くっつかないようにする
いずれも厚生省基準内で安全とされていますが、
毎日のように加工食品を食べ続けると、腸内環境や代謝バランスに負担がかかる恐れがあります。
自分で作れば、こうした懸念も避けられます。
手作りの食事は、自分の体を整える基本です。
■ まとめ
おにぎりを手作りすれば、節約だけでなく、健康と体づくりにつながります。
1個数十円の差で得られるものが、半年後、1年後に大きな変化となっているかもしれません。