Column
コラム

たくちゃんの日常(骨の健康を守るための運動)

トレーニング
著者:川辺拓史

プールの魅力は、水中では体が軽くなり、関節や筋肉への負担が少なく、怪我した体にも優しいこと。
また、水はマイナスイオンの塊で、リラックス効果もあります。

一方で、水中では重力の影響が少ないため、骨に刺激が伝わりにくいという特徴もあります。
実はこの「骨への刺激」こそが、骨を強く保つためには欠かせない要素です。


■骨には刺激が必要?

骨は筋肉と同じように、刺激を与え、「使う」ことで強くなります。
寝たきりでいると、筋肉だけでなく、骨も弱ってしまいます。

歩く、走る、ジャンプするといった地上での重力を受ける動作 は、骨に小さな刺激を与えます。
すると骨はその刺激に応えようとして、密度を保ち、丈夫さを維持してます。

もしプールだけに偏ってしまうと、この刺激が不足し、骨粗鬆症のリスクが高まることがあります。
「毎日プールで泳いでいたのに、骨密度が低かった」というお声を実際に会員の方から聞きます。


■プール派の方におすすめの地上トレーニング

骨の健康のために必要なのは、ハードトレーニングでなくても、ほどよい刺激で十分です。

例えば、
・軽めのダンベルを使った筋トレ
・オモリをもたずスクワットやランジなどの「自重運動」
・ウォーキングや軽いジョギング
・柱につかまっての踵落としや、下肢の運動
・音楽に合わせたかんたんエアロビクスやステップ運動

これらを定期的に、少し取り入れるだけでも、骨はしっかりと応えてくれます。


■プールとジムを組み合わせるメリット

プール運動は「関節にやさしい」
ジム運動は「骨や筋肉を鍛える」

それぞれに強みがあるので、両方をバランスよく取り入れることが健康への近道です。

また、広背筋を鍛えることで泳ぎが速くなり、有酸素運動を行うことで心肺機能が強化され、泳ぎのパフォーマンス向上にも結び付きます。


■最後に

プールがメインの方でも、ジムトレーニングを取り入れることで、強い骨や筋肉を作り、日常生活もプールライフもより長く、楽しめる体づくりができます。

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