Column
コラム

たくちゃんの日常(モチベーション)

トレーニング
著者:川辺拓史

トレーニングを続けていくうえで欠かせないのが「モチベーション」。
皆さんのモチベーションは何ですか?

始めたばかりの頃は、日に日に変わる見た目の変化や、体力・筋力がついていくことがモチベーションになるでしょう。
しかし、若い人でも年々、目に見える変化は少なくなってきます。

苦労して手に入れたカラダや体力、健康を維持することも立派なモチベーションになりますが、
「もっとこうなりたい」「こんな風に楽しみたい」といった新たな目標や喜びを見つけることで、義務的にならず、前向きに楽しみながら続けていけると思います。

クラブの中で気の合う仲間を見つけるだけでも十分。
家族や友人と一緒に通うことで、お互いを励まし合いながら継続することもできるでしょう。
スポーツ競技会に出たり、コンテストに出場することも大きな目標となり、自信にもなります。

私のモチベーションは、「一緒にトレーニングする人(トレーニングパートナー)がいること」です。
私の体重が80㎏以上あって、泳げず、走れなかった頃の十数年前から知っている、トレーニング仲間としては一番古くからの知り合いになります。
最初の切っ掛けは私のスイミングのパーソナルトレーナーでした。世代も性別も異なりますが、一緒にトレーニングするようになってからは揃ってフィットネスモデルの撮影に臨んだり、トレーニング講習会を開いたこともあり、
今でも互いのトレーナーをかねたトレーニング仲間となっています。

「この歳までトレーニングを続けていたら、トレーナーなど要らなくない?」っと思われそうですが、その逆です。
トレーニング歴が長く、年齢を重ねるほどに、変化は起きにくくなるどころか、ちょっとでも手を抜くと逆行(退化)が始まってしまいます。怪我からの回復にも時間がかかるようになります。
それに、自分ほど見えていないものです。
トレーニングの仕方やメニューの組み方、フォームやテンポなど、常に見直しと工夫をしているつもりでも、癖や思考、趣向の枠に縛られていたりします。

自分の体質や性格をよく知る第三者からの冷静なアドバイスが何より心強いし、効果的です。
また、世代や性別が違うことも、へんなライバル意識がわかず、引き出しを100%開示して応援しあえる関係性が築けて良い結果に結びついています。

そのトレーニングパートナーは、2週間後に控えたフィットネスビキニコンテストに向けてハードなトレーニングを重ねています。
自分以上に情熱を持って取り組む姿や、ハイレベルなトレーニング、徹底した食事管理を見ると刺激や学びが多くあります。
それが自分自身や他者のトレーニングに新たな視点を取り入れることに繋がっています。

実はもう一人、3ヶ月前からベストボディコンテスト出場を目指している30代の女性もサポートしているのですが、男性よりも筋肉のつきにくい女性をどうボディメイクしていくかは、今私が持っている引き出しを全部ひっぱりだしても足りないほど、考えることも参考になることも多いです。


トレーニングを長く続けるために、どんなモチベーションを持つかは人それぞれ。
ひとつ言えるのは「一人じゃない」ということが、大きな力になるということです。

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