Column
コラム
気温は高いのに「なんとなく体が冷えている」「手足の血流が悪い」と感じることはありませんか?
実はこの“夏の冷え”が、筋トレや日常のパフォーマンスに大きく影響しているかもしれません。
今回は、「冷え性と筋肉の関係」についてお話しします。
■ 夏でも冷える原因は?
現代の夏は、屋内外の温度差が大きくなりがちです。
冷房の効いた部屋で長時間過ごしたり、冷たい飲み物や食事が増えたり、湯船に浸からずシャワーで済ませたり。
こうした生活が続くと、内臓や筋肉が冷えて「夏でも冷え性」という状態になります。
特に女性は筋肉量が少なく熱を生みにくいため、冷えを感じやすい傾向があります。
手足の末端が冷たい、お腹を触るとひんやりしている、朝起きると体が硬い・ダルいという方は“隠れ冷え”かもしれません。
■ 筋肉は体温をつくる“エンジン”
体脂肪はたくさんあっても熱は生み出しません。
熱を生み出すのは筋肉です。
そのため、筋肉量が少ないと基礎代謝が下がり、身体が冷えやすくなります。
また、筋肉が冷えると柔軟性が落ちて、関節や腱への負担が増加。
その結果、可動域が狭くなり、トレーニング中 ケガのリスクも高まります。
つまり、冷えは筋トレにとっても大敵です。
■ 冷えはパフォーマンスを下げる?
・筋温が低いと、血流が悪くなり酸素や栄養の供給が滞ります
・パンプ感も出にくくなります
・神経伝達の効率が下がり、反応が鈍ります
・体の反応が鈍いと、集中力も落ちます
■ 夏でも冷えに負けない体をつくるために
1. ウォームアップを丁寧に
トレーニング前のウォームアップでは、軽い有酸素運動やアクティブストレッチをいれて、筋温を上げるように意識しましょう。
特に男性陣の中には、「重量へのこだわり」が強すぎるあまり、「筋力やスタミナを消耗したくないから」とウォームアップを省略していきなり高重量を扱う人がいます。それは身体作りとは反した行為です。
2. トレーニング後は“温める”
昔は、トレ後の水風呂や氷風呂が流行しましたが、現代科学では湯船に浸かって温めた方が筋肉の成長を高めることが分かっています。お風呂に浸からない私が書くのもなんですが・・
3. 食事にも“温”を取り入れる
キンキンに冷えた飲み物ばかりになっていませんか?
DIT(食事誘発性熱産生)の高いたんぱく質や、温かい汁物、生姜やにんにくなどの“温活食材”を意識して摂ることで内蔵から温まります。
夏でもクーラー冷えや冷たい飲食で不調を感じている方には、生野菜よりも、ロールキャベツ。
「温かい」「たんぱく質がとれる」「消化がよい」など、冷え性対策に必要な条件を満たした、優しい“温活レシピ”です。
■ まとめ
「冷えは冬だけの悩み」と思われがちですが、夏でも生活習慣や冷房の影響で冷えてしまいます。
筋トレの効果を最大限に引き出すには、体を内側から“温める”習慣も大切です。