Column
コラム
紫外線(UVB)を浴びると皮膚でビタミンDが生成されます。
そのビタミンDには、主に次の3つの働きがあります:
1. カルシウム吸収の促進
2. 筋肉の機能改善
3. 免疫力向上
このうちの筋肉との関連についてもう少し詳しく書くと、
筋肉細胞にはビタミンD受容体(VDR)が存在しており、ビタミンDがこの受容体に結合すると、筋肉の成長や修復が促進されます。
特に、速筋繊維(Type II筋繊維)に対して強く作用するので、瞬発力やパワーを必要とする動きに重要な役割を果たします。
ビタミンDが不足している人に適切な量を摂取させた場合、握力や脚力が改善されたという研究報告もあります。
ビタミンDの1日推奨量については、厚生労働省基準では8.5~10μg(340~400IU)とされています。
しかし、最新の研究では、運動パフォーマンス向上を目指す場合は20~50μg(800~2000IU)が最適といわれています。
それだけのビタミンDを日光浴で補う場合は、季節や肌の露出にもよりますが、15~30分程度です。
意外と短いですが、サプリメントによる摂取が現実的には多いものです。
トレーニング効果を最大化するためには、トレーニングの質を高めるだけでなく、ビタミンDの摂取も意識することが大切です。
日光浴を取り入れるか、必要に応じてサプリメントを活用されると良いです。